酒を飲ませる人の心理

一応体育会系の部活に所属してるので、酒飲んで騒ぐのは大好きです。でも
月と太陽のおもいで。 - 「お酒、飲めないの?」という問い。


私はお酒を飲めない。嘘である。いや、嘘ではないけれど、ちょっとだけ嘘だ。飲めないことはない。けど、飲みたくない。ので、公称としては飲めないことにしている*1。最近は、「飲みたくない人」であることが認知されてきたので楽になってきた。
人には好き嫌いというものがあるから、酒が嫌いな人もいる。
id:troubleさんのこの文章を見て反感と共感の両方を感じたので少し書いてみたい。

なんで酒は「強要されるもの」なのか

うちのオヤジが前に「酒が飲めない人とは根っこの部分で解り合えない」ってことを言ってたことがある。いや、「酒が飲めない奴はみんな氏ね」って言ってるわけじゃなくて、今思うにそれは酒が人を子供にするからだと思う。

酒は脳の新しい部分からマヒさせていく。新しい部分とは、大脳新皮質の中でも特に新しい「理性」とか「論理」とかを考える部分だ。「マヒ」と言っても、余計なことを考えなくなって逆に頭が冴えてくるケースもあるが、マヒが進んでくると論理性とかが吹っ飛んで、言うなればバカになる。もう少し正確に言うと子供になる
子供時代ってのは社会のしがらみに縛られにくいせいか、すぐに友人を作れる。仲良くなれる。お互い根っこの部分しか無いから理性のしげみをいちいち掻き分ける必要が無いからだ。


と、言うことはだ。「酒を飲め!」と言ってる人は「子供に戻って仲良くしようぜ!!」と言っているのである。


子供時代のジャングルジムとかすべり台で一緒に遊んだ人とは一生の友人になれるが、大人になってからでは中々なれない。だからせめてアルコールで「心だけでも子供に戻れる気がする」、「まがいものでも良いからあの日に帰ろう」という意味合いで酒好きは酒を飲み、仲良くしたいがために飲酒強要者は酒を飲ませる。飲酒強要者ってのは、突き詰めるとタダの寂しがりやだったりする。


ところで、


 おかしいのは、同じ嗜好品である煙草については、誰も「煙草、吸えないの?」なんて言わないことだ。一部の社会では「吸えないの?」という人もいるかもしれないけれど、少なくとも一般的ではない。なのになぜお酒だけは「飲めるなら飲むべきだ」という理論が成り立つのか。空気か。空気問題なのか。
っていう問いに対しては、「タバコが人を子供に戻せないから」ってことでどうでしょう。

酒を飲みたくない人の心理

自分もうちの部に入る前は酒ってあんまり飲みたくなかった。
バカになるのはイヤだったし、なにより格好悪い。それも一つのスタイルだとは思う。

おそらく「酒が飲みたくない」人(「飲めない人」は別)ってのは一定水準の賢さを持っているんだと思う。酒を飲むことでそれが失われるような怖さが、心のどこかであるんじゃないだろうか。


自分の場合は新入生歓迎合宿のときに同期ともども先輩に、酒をどんどん注がれて潰されたから怖くもなんともなくなった。仕事とプライベートを分離するように、バカと賢さも分離できるんじゃないかな、という考えになったせいもあるかもしれない。

余談だけど、「飲みますか? 飲みませんか?」という問題以前に、その酔いが冷めた後に裸の男達20人くらい(頭にトランクス装備)が奇声と共にやってきて、「脱ぎますか? 脱ぎませんか?」という問題の方がでかかった気がする。
(ひどいオチだ)




参考:日刊スレッドガイド:ボッチの俺が飲み会に参加したらこうなりますた!