Youtubeの楽しみ方?

Youtubeがテレビになるなんて10年早い - あすなろブログ
こちらのエントリに違和感を感じたので、Youtubeについて少し考えてみた。

Youtubeの使い方を分解してみる

自分が考えるに、Youtubeってのは以下の楽しみ方があると思う。

  1. TV番組を探して、観る。
  2. ドラマ・アニメなどの個別の作品を観る。(時代、場所関係なし)
  3. 他のサイトに付加された形で(自分の意思とは関係なく)見る。
  4. 自作Flashのように、誰かが映した動画や編集された動画(パロディや、MAD等)を観る。

横田氏はほとんど1.についてしか論じてないように思えるわけです。*1 だからHDDレコーダーがライバルという認識になる。

2に関しては言うまでも無いですが、
3に関しては、横田氏は「Youtube単独」で使われることを想定しているけど、こっち側の人間にとってはYoutubeは娯楽を構成するための一部、材料、というような認識。例えば、2chまとめブログで「こういう映像もあった」というカタチで動画が組み込まれて、その記事がさらにおもしろくなったりする。そういう「『ネットの一部』として組み込まれることが可能」というのは、前例があまり無いんじゃないんでしょうか。*2 アメリカだけでなく、日本にもこれだけの影響を与えている以上、Youtubeが潰れたとしても、第二、第三のYoutubeは出来るでしょうし、4に関してはニュースサイト等のフィルターを通せば、ある程度の質は保てます。
Youtubeのそれぞれの分野のライバルを考えると、

  1. HDDレコーダー
  2. レンタルビデオ・DVD屋
  3. なし(強いて言えばアップローダー)
  4. Flash

となるわけです。だから、HDDレコーダーのみをライバルに挙げられても凄い違和感がある。

一般的なTV番組を探して見る場合だけでも

1をもう少し掘り下げて考えると、

  • 最近やっている番組
  • 過去に放送された番組
  • どっかのローカル局でやってるおもしろい番組(外国の番組含む)

の三つに分かれるんですよね。
最近やってる番組なら録画すればいいんですが、10年前とかに放送されてたり、TUTAYAあたりに無いモノだとYoutubeに頼った方が効率が良い。それに地域によって放映されてない番組とかあったりする。これはデジタル化で対応できるのかもしれないけど、チャンネル量が膨大になり選ぶのが大変になる…といった点に対し、Youtubeは「人力」なので人気のあるものを見れば良い。*3

『ネット中心』か『テレビ中心』か

おそらく横田氏は『テレビ中心』のライフスタイルだから、こういう視点になるんだろうな、と思った。ネットはいちいち自分の手を加えなくちゃいけない印象で書いてあるけど、フォークソノミーやrssにお気に入りサイトを適当に入れて巡回すれば、正直テレビっているんだろうか?って思う。実際TVほとんど見ないし。
あと、

果たしてテレビを本格的に見ている人にYouTubeで番組を探す時間があるのだろうか?

ってあるけど、「Youtubeを本格的に使っている人は果たしてテレビを見るのか」っていうことは考えてもいいんじゃないだろうか。

追記

404 Blog Not Found:YouTubeがテレビになるのには10年もかからない
やっぱ弾氏はうまいわ……。切れ味が全然違う。

*1:あと、4について少しだけ触れてる

*2:アップローダー」というものはあったけど

*3:HDDレコーダーには「CoCoon」があるけど、やはり人の手で選ばれたものの方が……