R-TYPE FINAL  ☆☆☆★

最後までやったわけではないがエクストラステージ以外はクリアしたので感想を書いてしまうことにする。

R-TYPE」って何?

今では斜陽産業どころかシューティングって何?ってぐらいだが、かつては「グラディウス」と並び横スクロールシューティングの代名詞的存在だった「R-TYPE」の最新作にして最終作が、この「R-TYPE FINAL」だ。
知らない人向けにシステムを軽く説明すると、このゲームはパワーアップアイテムを取っても自機は強くならず、「フォース」という無敵のアタッチメントが強化される。
で、こいつは自機の「R-9とドッキングすることで強力なレーザー攻撃ができたり、敵弾からバリアのように自機を守ってくれたりする。
早い話、こういうこと 
また、後に着けることもできる。 この場合は後にレーザー攻撃が可能。場所によっては前後から同時に襲われたりするわけでフォースの付け替えがすごく重要だったりする。また、フォースを切り離した際に弾を打つとフォースからも弾が出たり*1、フォース自体に当たり判定があるのでボスの弱点に食い込ませて倒すなんて方法もあったりする。
「じゃあ強いのはフォースで自機はクソじゃん」と思うかもしれないが実は違う。自機は自機で「波動砲」という装備、いわゆる「溜め打ち」ができるため、装備が貧弱な場合や、硬い敵、複数の敵には重宝する。
↓スタンダード波動砲を発射するR-9Aさん

システムの説明はこの辺りで良いとして、むしろ敵キャラとかステージが、個性的というか、むやみやたらにグロかったりエロかったりするから困る。敵キャラが機械を乗っ取る能力を持った生物兵器っていう設定なので、なんかハエとかがいっぱいたかってきてやられたり、変な肉のカタマリが襲ってきたり、男性諸君には見慣れたモノが飛んできたり*2、倒したら倒したで体液を噴出しながら絶命するステキゲーだったりする。(もちろんSTGらしく巨大戦艦やロボットもたくさん出てくるのでご安心を)

そして今回は

そんな世を沸かし続けてきたゲームも今回は最後ということで色々楽しめる要素が用意されている。
まず少し前まで使える機体が1体、前作の「R-TYPE ⊿」で3体だったのが、今回は101体に。ゲームを進めていくごとに機体が「開発」されていくというシステムを取っており、機体の説明とかも「長距離運行型」とか「遠距離精密射撃型」、「特殊波動砲試作機」などの設定が中々凝っており、楽しめる。中にはフォースの無い機体や、3Dスティック動かして撃った波動砲を操作できる機体などもあり、さらにはアイレムのSTGである「イメージファイト」、「X−マルチプライ」、「Mr.ヘリ」の機体も登場する。特に「X−マルチプライ」は小学校の時に近所のスーパーで何回もやってたゲームなので非常に懐かしい。ちなみにこのゲームもエイリアンとか触手とか出てくるが気にしない方向で。
で、肝心のゲームの内容は職人気質の良い出来になっている。
R-TYPEシリーズというのは「敵を倒す」というより「隠れる場所」を探すみたいな部分が大いにある。
反射神経で敵の弾を避けて豪快に反撃…というよりは、ゆっくり落ちてくる巨大建造物からやりすごせそうな場所を探すとか巨大戦艦の砲台の死角を見つけることが優先される。いわゆる「覚えゲー」というやつだ。開発側の方もそれを分かっているからちゃんと死角を用意してくれたり、難易度が上がれば「ここに居れば安全」ではなく、「ここをこう動いて撃って、すぐにここに隠れながら後にフォースを切り離せば安全」という風に『文字通り』難易度が上がる。言うなればシミュレーションやパズルに近く、安全な場所や行動を試行錯誤した末に見つけていくのがおもしろいのだ。よくこのゲームを「つまらない」という人はここが解っていないことが多い。これが今回も健在というかしっかりとした形で継承されている。
不満という不満は、101体の自機を出していくのにプレイ時間とか隠しステージ攻略とか、いろいろメンドくさい要素があるので段々ダレきて、作業化してくる。新しい機体が出てもショボかったり、おもしろそうでも数回使って終わり、なんてことも。ここがマイナス点と言えばマイナス点かなあ。


ただ、個人的に絶賛したいのがタイムアタックモード。
今までプレイしたことのある個々のステージをピンポイントかつ、好きな難易度プレイできるシステムだ。今までだと後半のステージを練習したくても時間が無かったり、行き着いたとしてもコンティニュー回数がもう無くてすぐ死んで終わり、なんてことがあったのだが、今回のタイムアタックモードが加わったおかげで好きなときに練習できるという快適さが生まれた。これは素直に喜びたい。


というわけで、機体を新しく出したり、タイムアタックでひたすら徹夜している間に5日も経っていたということです。(言い訳)

*1:パワーアップするごとに一方向→二方向→四方向へと弾の発射方向が増える。

*2:すごいあからさまなカタチしてる