制限型ゲーム、非制限型ゲーム

発熱地帯: プレイに制限をかけるゲームが増えている
最終防衛ライン2 - ゲームはできることが制限されてるからこそ面白いのですよ
たまごまごごはん - [日記]よもやま日記 ゲームと制限の話


最近、制限型ゲームが増えているということが話題になっているようなので、ちょっとした考察を書いてみる。

自由度の高いゲーム(非制限型ゲーム)

例を挙げると、ウルティマオンラインRPGではあるけれど、戦わずに裁縫とか武器作りをずっとやっていてもいいし、他の人と話して過ごし続けることもできる。このタイプのゲームは自由な分、何をやっていいか分からなくなる可能性があるため、「自分はこうこうこれをやるのだ」と具体的な方針を決め、制限して楽しむことが必要であるが、『自分で自分を制限する』からこそ楽しいともいえる


逆に何やってもいいゲームだと、制限プレイが面白いですよね。自分もラグナロクオンラインで、弓矢が強いハンターなのに弓もたないで殴りオンリーで育てたことあります。結構人と違って楽しいです。制限ありゲーでもさらに自分に制限を課すと、とても面白くなる。クソゲーなんて世の中にないんじゃないかってくらい遊び倒せる人は世の中にたくさんいますね。ウラヤマシイ。
また、本当に自由度が高いゲームだとプレイヤー側が新しい遊びを思いつくこともできる。
昔よくROをやっていたが、時々プレイヤー側で何らかのイベントをやっていたことがあった。『演劇』とか『鬼ごっこ』とか『埋蔵金掘り』とか……。果てには匿名の掲示板でアンカー振って、振られた方は「こういう職業でこういう格好をしてて、LVはいくつ、口癖は○○……」と具体的な設定を与え、与えられた側はそのアンカーで与えられた特徴を備えるまで育て続け*1、その成長過程もスレで実況中継という、ものすごい離れワザまで生まれた。
逆を言えば、何も知らない人から見れば何やってるかワカランというのが大きな弱点ですな。

制限型ゲーム

逆に、制限されたゲーム、例えば脳トレあたりは何をやるか考える必要もなく、ただただ与えられたものを享受すればいい。しかも一日やるゲーム量まで制限されている。こういうゲームはまったく時間を使わない。ちょっとした合い間にできるのが利点だ。
しかも、人がやってるのを見れば自分もできるようなモノが多いので、説明書が必要ないほどわかりやすいというのも強みだろう。

逆を言えば、底が浅い、といえてしまうのが弱点と言えば弱点か。

数直線で表してみる

わかりやすく、自分の知ってるゲームで数直線っぽいものを独断と偏見で描いてみる。上に行くほど自由度が高く、下に行くほど制限される。
どうぶつのもりDSは招待制の準ネットゲーム。これより上はネットゲーム(MMORPG)。下はコンシューマーゲーム

非制限
↑ ウルティマオンライン

│ ラグナロクオンライン
│ リネージュ
│ FF11
│ 
│ どうぶつのもりDS
│ 
│ マンホール
│ 牧場物語 ワールドネバーランド
│ シェンムー
│ GTA
│ ルナティックドーン
│ ブシドーブレード
│ 
中間層 ゼルダの伝説時のオカリナ
│ 
│ ゼルダの伝説神々のトライフォース
│ Wizardry(初期)
│ 
│ ジルオール
│ ロマサガ
│ メタルマックス
│ クロノトリガー
│ FF6 DQ6
│ FF5 DQ4 DQ7 FF7
│ ポケモン1 FF4 DQ5
│ 
│ FF8

│ FF10
│ ヴィーナス&ブレイブス
│ 
│ ローグ系ゲーム(不思議のダンジョンシリーズ)
│ サウンドノベル
│ レースゲーム シューティング
│ 
│ テトリス ぷよぷよ
│ 
│ 脳を鍛える大人のDSトレーニング
│ えいごづけ

↓ たまごっち
制限

うーむ、自分のゲーム遍歴が表れてる気がしないでもない。


……と、ここで何か気付かないだろうか。




非制限型であればあるほど、仮想現実に近くなり
制限型であればあるほど、現実に即したカタチになる、ということだ。

上の数直線を拡張すると……

制限型ゲームになればなるほど動詞一つで説明できる。
脳トレや英語づけは「学習する」、たまごっちは「育てる」。実に簡単だ。
逆に非制限型ゲームになればなるほど一言で説明するのが難しくなる。


では、上の数直線上の概念をさらに拡張して考えてみる。
『制限型ゲーム』がさらに制限されたものは現実での遊びである。
ボーリング…「転がす」 カラオケ…「歌う」 ダーツ…「当てる」 映画鑑賞…『観る』。実に簡単に説明できる。
このテの遊びは「誰と」「いつ」「どこで」「なんで」「どうやって」という5W1Hならぬ4W1Hの部分が重要だ


では、『非制限型ゲーム』をより自由にしたものは?
間違いなく『インターネット』そのものだ
『インターネット』を一言で説明しろと言われても説明のしようがない。構造から説明するのか、機能から説明するのかにしても説明するとなると、膨大な情報量になる。
そしてインターネットのおもしろみは「何をやるか」という「What」の部分が大部分を占める。




うーむ、これ思いついてから、少し前までネトゲ基地外だった俺が、今ではブログばっか書いてる理由がなんとなく解った気がする。(脳トレがゲームやってない層に受けてる理由も)
これをネタにしばらくエントリ書くかも。

*1:LV90とかだと実際にそこまで育てる。挫折するケースもあるが、99まで育てた猛者もいる。