漁業資源問題がちょっと気になった

あと50年で海には魚がいなくなる(地球と環境) / 科学ニュースあらかると - 人口増加と環境破壊,生物資源の管理


最近、ちょうどこのテの話を友人としてて、漁業資源の減少の一因に「鯨の過保護」ってのがあるんだそうだ。
首相官邸ホームページ 生物多様性国家戦略 - 第四部 第六節「漁業」
の「(3) 鯨類資源への対応」より抜粋。


特に、鯨類が1年間に餌として食べる魚介類の量は2.5億トンから4.4億トンと世
界の海面漁業生産量の3倍から5倍に達していると推定
されており、これら鯨類は
サンマやイカ、タラなど漁業対象種を大量に捕食していることが判明していること
から、わが国は、平成12年から、鯨類の捕食が漁業資源に与える影響の調査を主目
的とする第2期北西太平洋鯨類捕獲調査を実施しています。
強調した部分だけ注目してもらえると良いんですが、相当な数が食われてる模様。*1

で、ちょっと鯨について調べてみる。
Wikipedia - クジラ


ヒゲクジラ

胎生期には歯の組織があるが、出生後歯は無く、口蓋に「くじらひげ」が生えて餌を捕らえる役をする。外鼻孔は2個である。現生の種類は3科、6属、10種でほとんど大型のクジラである。
オキアミやプランクトンを食べている


ハクジラ

一生の間、必ず歯を持っており、「くじらひげ」は無い。外鼻孔は1個であるが、少し中に入ったところで2道に分かれている。現生の種類は5科、30余属、70余種にのぼる。マッコウクジラ科、アカボウクジラ科、ゴンドウクジラ科に属する約10種の他はみな小型で、いわゆるイルカ類といわれている。

じゃあ魚介類メインで食ってんのはハクジラ類か、と思ったらそうでもない模様。
Wikipedia - ミンククジラ

ミンククジラは、ナガスクジラ科の中で最小のヒゲクジラ
(中略)

ミンククジラの餌は、南極海では主にオキアミだが、北半球では、魚なども食べている


Wikipedia - ザトウクジラ


ザトウクジラ(座頭鯨・学名Megaptera novaeangliae)はクジラ目ヒゲクジラ亜目ナガスクジラ科に属するヒゲクジラの一種。
(中略)

餌はオキアミ、ニシン、サバ、カラフトシシャモ (capelin) など


Wikipedia - シロナガスクジラ


オキアミを主食とし、上あごにある「ひげ板」でこしとって採食する。成体では一日に4t程度のオキアミを捕食する。最近の研究ではイワシも捕食する事が分かっている。
ちなみにミンククジラはやたら増えてるらしく、"海のゴキブリ"と呼ばれているんだとか。多少獲ってしまってもいいような。

世界的に生魚を食べるようになったとか何とか

あともうひとつの理由に輸送技術の発達で、新鮮な魚介類が食べれる機会が増えたため、世界的に「生の魚介類を食べる」っていう風習が広がったせいもあるんだそうだ。
特に中国での消費量が増えてるらしい。で、ちょっと調べてみる。
さうすウェーブ - 「食と環境 魚シリーズ」より抜粋。


国別では、第1位が中国で約2,300万トンで、これは全世界の約30%を占めています。ということは、中国は生産(漁獲)も消費も世界の3割を占める超魚大国というわけです。中国の魚介類の消費量は年間800万トンふえる計算で、これはわが国の食用魚介類の1年間の消費量に匹敵するというスケールの大きさです。トップが断トツなので圧倒されてしまいますが、日本は約900万トンで第2位、以下アメリカ、インド、インドネシアの順となっています。
1年に800万トン増加って……、そりゃ少なくなるわ。(でもクジラよりは少ない)




今回のエントリは全然まとまってないが、友人の言ってたことの軽い裏づけが取れたので良しとしよう。

*1:比較対照が無いので何とも言えませんが