久々にFF5を引っ張り出してプレイ。
FFの中でも戦闘システムが優れていると言われる5だが、シナリオは良くないと言われることが多い。再度プレイしてみて「このセリフはねーよ」とか、今だったらクソ扱いされるような展開に気付いてしまい、ゲンナリ。「シナリオをクソって言ってる人」の気持ちが流れ込むように分かり、子供の頃の認識の狭さに驚く。*1
ただし、逆の例もあって、DQ5とかも当時は「シナリオがクソ」と呼ばれており、DQ5が好きだった中学生の俺も渋々認めるような状況だったのだが、去年の夏ごろに改めてやってみると、今度は異なる角度のおもしろさに気付いて驚いたりする。
例えばビアンカとフローラのどっちと結婚すんのか、って話で未だに掲示板で議論されてたりするが、あれってものすごいバランスだと思う。
王道RPGの健全な流れとしては明らかにビアンカ。幼馴染で思い出深いし、フローラと結婚するために色々回ってる途中で偶然出会うってのもタイミングがすげー良い。
でも冷静に考えてみると、フローラと結婚すれば、
- 金
- 船
- 天空の盾
っていう非常に現実的なメリットがある*2わけで、リアルでこれに近い状況があったとしたら8割ぐらいの男がそっちに行ってしまいそう。
で、そもそもフローラ自身が「修道院でずっと育った超箱入り娘だから結婚後の生活も平穏そう」っていうイメージを作ってるのもうまい。さらには、そもそもフローラと結婚するために炎のリングとか取りに行ってたんだから、フローラと結婚するのが筋じゃない?っていう惰性みたいなもんもあるし。
早い話、現実的なことを考えるとフローラなわけだけど、結婚した後とか見てるとフローラ選ばなかった場合、アンディと結婚してて別荘で幸せそうに、というかこっちに見せ付けるぐらいの勢いで暮らしてんだが、ビアンカ選ばなかった場合山奥の村で一人ひっそりと暮らしているわけです。で、娘とか連れていくとビアンカとの会話後に「もしかしてビアンカさん、まだお父さんのことを……」なんていうセリフ*3 が出て、プレイしてる男は「ああああああああああああ、ビアンカごめんようおおおおお!!!!!」なんてなる。ここらへんに後悔する要素持ってくるのもうまいな、とか思うわけです。
……と、FF5のことを書こうと思ったら、いつの間にかDQ5になってたという摩訶不思議な現象が起こったわけですが、無理やりまとめると、歳食って別のアビリティが付いた後に子供の頃に楽しんだものを再確認するとおもしろいとか、そういう話だと思います。(無理矢理すぎ)