ニコニコ動画内のアニメ動画比率検証について

萌え理論Blog - ニコニコ動画のアニメ動画比率を検証する


再生数と再生時間を考慮に入れた割合

三位のバンブーと合わせると全体の再生数の約一割。アニメ動画を全て合わせると、全体の約二割。ここで、再生時間の長さを考慮する。1分のMADと25分のアニメ本編では重みが違うだろう。再生数に再生時間*3を掛けて、一本ごとの総再生時間を出して、合計する。すると、全体の44%くらいの割合を、アニメ動画が占めることになる。
短時間内に動画職人のアイデアが凝縮されたMADと、20分以上かけて楽しむアニメ本編を”再生時間”で単純比較して「アニメの方が重みがある」と結論付けてしまうのは、「短距離走者とマラソンランナーを比べれば、後者の方が長く走っているから辛いはずだ。後者の方が優秀である。」と結論付けるぐらい極端な話であるように思える。


また、”ニコニコ動画内における影響力”という観点から再生数を捉えるのであれば、アニメ本編は1回見て終わりのケースが多いが、数分内に様々な要素を詰め込んだMADは「くりかえし」にチェックを入れて何度も見るケースが多い。そして、「くりかえし」や自分で巻き戻して再び鑑賞するケースだとリロードされないため、動画の再生数にはカウントされない。そのため、「純粋な”影響力”を調査するのであればMADには補正を入れて、再生数は2〜3倍にすべき」という論理展開も可能と言えば可能で、その場合だと100位未満のMADが100位以内に躍り出てくる可能性が高い。
(ただし、これが「正しいやり方」とは思えない。)




個人的にはその一つ前のエントリで出てきた”20/100”という数字と、もう一度集計したときに出てきた”16/200”というそのままに数値に説得力があるように思える。特に興味深いのは、この短期間に集計し直したのに「20%⇒16%」という大きな変化がある点だ。(母集団が少ないせいもあるが)




コメントの影響を考えないのであれば、ニコニコ動画内でのアニメの影響は16〜20%が妥当ではないか。
ただし、弾幕コメントアート職人の常駐しやすいMADにとってコメントを考えないのは不利なのを踏まえて、である。

と書いていたら

id:myrmecoleonさんがおそろしく正確なデータを弾き出していた。
ニコニコ動画のアニメ動画比率をより詳しく検証してみた。 - Myrmecoleon in Paradoxical Library. ニコニコ分室 - ニコニコ部


動画数でみると,id:sikii_j氏(2%)・id:kashimawing氏(5-6%)の両調査よりかなり比率が高いです。平均でとると11,レンジでは5〜10,最頻値としては8。だいたい7-8が平均的な数字になると思います。

いずれにしろ,2%にしろ44%にしろ,一人歩きするには極端すぎる値ですよね。実際にアニメ本編動画目当ての利用の比率は5〜20%あたりの範囲におさまるんじゃないかな。だいたい1割強。これを少ないと感じる人もいるだろうし,多いと感じる人もいるかも。
なんつうか、答え出た感じですかね。
ここまで客観的で正確なデータ出したらこりゃ何も言えないなあ、と。


まあこのエントリもせっかく書いてしまったんで上げるだけ上げとこう。