親が理不尽なことを言う理由

はてな匿名ダイアリー - 妻が臨月だ


1:名前が常識的に普通じゃない子供&親とは付き合わない。(当て字とか…)
2:子供と親の年齢が近い(あきらかに10代で産んでいる)人たちとは付き合わない。
3:子供を注意しない(しつけない)親とは付き合わない。
この3点は妻も同意している。他にも子供の髪を染めたりする親とかはお断りだ。
理由はそのような人が十分な経済力と常識で子供を守れると思わないからだ。
結婚して子供ができた途端にえらく理不尽なこと言い出すケースが多くて何か不思議だな、と思ってたんだけどやっと解った。
”自分の理解の範疇に無い存在”から家族を守る自信が無いからだ。


言い換えると、自分の力の無さ、弱さを自覚した上で家族を守りたいからこそ、得体の知れない存在には近づきたくないということだ。
家族に対する愛情があるこそ、そういう姿勢になる。保守的になる。




昔の家制度があった頃の一生その地に住み続けているような社会であれば、知らない奴が来ても話す言葉やら習慣も違うからすぐに分かるし、周りへの配慮さえしていれば家族を助けてくれるような部分はあった。その上、周りに親戚やら親やらが常にいて助けてくれたりする。横(ムラの住人)と縦(親類)の助けが「土地」を媒体として保障されていた。(その分、自由は無いが)


今は同じ場所に住み続けている人の方が珍しいから、周りは「得体の知れない人だらけ」な状態で、その上助けてくれるような親戚も近くにいるわけでもないし、味方は配偶者ぐらい。昔に比べれば非常に孤独で、いつ壊れてもおかしくないような脆さがある。だからこそ保守的になる。




余談だが親が「勉強しろ」「色んなことをやっておけ」と口うるさく言うのは「得体の知れない存在」を少しでも減らし、味方につけるためだろう。
いくら保守的になったとしても、それは味方を増やすわけではないことを親は親になった時点で痛感するはずだ。だからこそ、子供にはその轍を踏ませないために必死になる。


そう考えると親が「勉強しろ」って言ってたのは、決して抜け出せない古井戸の底から「お前だけは落ちるな」と泣きながら叫んでるような意味合いがあったんじゃないのか。


そう思うと、親の不憫さと自分の馬鹿さ加減に泣けてくる。