眠れるPS3

前回のエントリで、他でも言われてるように散々PS3を罵ったわけですが、「もしかしたらSONYは何か企んでるのかもしれない」とも少し思うわけです。
この値段だと11月に売ったとしても絶対にスタートダッシュは不可能。…となると、もしかしたらSONY側も分かってて一気に売る気は無いんじゃないか、と最近思い始めた。おそらく、「プレステvsサターン」の初期にSFCが何とか凌いでいた時期(約半年間)を想定してるんだと思う。しかももっと長いスパンで。
あの時代に比べれば過剰なスペックアップは必要無いからハードの寿命が延びてるのは確実。SFCが約6年、初代PSが約8年という寿命だったことを考慮して、PS2の寿命が10年と考えると、あと3〜4年は現役で戦える。その6年間で何とか2〜3万円台まで持ってくるという作戦ではなかろうか。PS3が多機種よりも性能が高い分、ありえない話とも言えない。


そう、今回は「PS3 vs Wii vs XBOX360」ではなく「PS2 vs Wii vs XBOX360」の戦いだったのだ。
問題はPS3が戦力になる前に、WiiXBOX360サードパーティーを奪われてしまうのではないか?ということ。そのためにPS3を今年中に出しておいて、「乗り換え先はちゃんとありますよ」と明示しておくことで離れられないようにするといった魂胆だろう。
もしPS2の寿命が尽きる前にPS3を安くできなかったらSONYそのものの敗北*1となり、賭けに出たとも取れる。ただ、この戦略だったとしたら、メーカーにもユーザーにもあまりにも説明不足なのではなかろうか。もし「本体が6万以上でも売れる。だってPS3だから」と考えているのなら、SONYはお終いだが。どちらにしてもSONYには厳しい戦いが強いられそうだ。

長期戦略に関する記事はこれしかなかったな。
(⇒http://japan.cnet.com/interview/story/0,2000055954,20108988,00.htm?rss=ref
やはりこの手の戦略であってるみたい。クタラギさんもうちょっとアピールしないと。

参考

PS3詳細
wii詳細
XBOX360詳細(なんで公式HPにスペック書いてねえんだ)
ついでに
家庭用ゲーム機スペック表

*1:PS3の投資額は約五千億円