吉永さん家のガーゴイル ☆☆☆☆
ある日、吉永さん宅に福引で当たった自動石造ガーゴイルがやってきて門番を始めた……というのが物語りのきっかけ。
ストレートに言うと、この作品のメインテーマは『家族愛』だ。エルフェンリートの時にしろ、どうも自分はこういう作品に弱いらしい。ただ、この作品は非常にクセが無く、エルフェンリートやローゼンメイデンに比べれば、カップルで見るも良し、小学生などが見ても楽しめる内容であり、非常にふところが深い。
見所といえば、やはりガーゴイル。
ガーゴイルは犬の石像のはずなのだが、責任感が強く、冷静沈着でありながら人情も厚い。
「うむ。頼られては断るわけにはいかぬ。」
毎回そう言っては面倒ごとを引き受けるという誠実な石像なのだ。
ドラゴンボールのセルの声優さんが野太い声で演じているのがとてもハマっており、ガーゴイルの漢っぷりを助長させ、同じ男としては何だか憧れすら感じる。『萌え』というか、言うなれば『燃え』というやつだろうか。正直こういう頼られる男になりたいものだ。
『吉永さん家のガーゴイル』はある意味王道である。
ただ、正統派から外れた作品が多い中で敢えて王道を突き進んだ作品であり、安心して見れるアニメである。だから、個人的には『おもしろい』というより『ホッとする』作品だ。だからこそ多くの人に見てもらいたい。