池袋ウエストゲートパーク  ☆☆☆★

池袋ウエストゲートパーク (文春文庫)

池袋ウエストゲートパーク (文春文庫)

前にどこかで書評を見たときに絶賛されており、その頃から気になっていたため、近所の古本屋で210円で購入。実家にいるとPCが使いこなせず、ヒマなので二日で読破した。まあ今更と言えば今更。


ちょっと昔にいた池袋のチーマーとかが題材になっており、形態としてはミステリーに近い。
くだけた口語体の文章なせいか非常にサクサク読めるので特徴で、会話なんか特にさっぱりしてる。名詞だけで会話が終わったり、ひらがなを巧く使い、個人的には「なんなの」がすげーいい味出してる。
登場人物も個性派ぞろいで、武闘派ボーイズのキングや、ヤクザ、自宅の近くを軍事用スコープで何年も観察し続けてるひきこもりなんてのも出てくる。そんな登場人物達と協力して難事件を次々と解決していく主人公のマコトには、名探偵、というより政治の根源みたいなモノが見えた気がする。


読んでいるだけで「外に出てみようか」という気になる本。俺を含め、家にひきこもりがちな人が読むといいかもしれない。