mixiは「ウェブサイト」というより「全方面型携帯メール」である

はてなダイアリーに比べればmixiは全然やってない花見川ですが、今日友人と話していたら、話の切れ目に携帯でmixiをチェックしていた。最近音信不通になっている研究室の同期*1mixiを見ていたらしい。
自分はmixiのおもしろさがよく分からない人間なので、mixiの使いかたみたいなことを聞いたりしていた。その音信不通の彼のmixi日記を見せてもらっていたら、音信不通になったにも関わらず、mixi日記だけは更新しており、友人は「なんとかあいつ生きてるな」とか言っていた。
そこでふと思った。
mixiって本質的には携帯メールと同じなんじゃないだろうか、と。

mixiとは「携帯メール・改」

こちらのエントリでも批判されているように、mixiというのは無駄が多く、おせっかいであり、ベタベタしている。ブログのように何らかの主張を述べるのでもなく、一部例外を除けば、2chのように匿名の不特定多数を相手にすることもない。従来のネット上コミュニケーションに慣れた人間にとっては受け入れ難いシステムである。
だが、そんなネットマニアでも「携帯でメールをする」ときはどうだろう? メールなんぞでわざわざ何かを主張することも無いし、匿名の不特定多数が割って入ってくることも無い。内容と言えば軽い連絡や「さっき飯食った」だの、どーでも良い内容が多いはずである。恋人どうしのメールなら見るに耐えないベタベタものだが、文句を言われることも無いし、ある程度手抜きで文章を書いても速く反応すれば良いのである。(本当に重要な話なら電話をかければいいのだし) それらの点はmixiと非常によく似ている。

おそらくmixiを楽しんでいる人は、リアル友人を中心とした「携帯メール・改」みたいな使いかたをしてるんじゃなかろうか

mixiユーザーは「リアルの延長」としてWebを捉えている

mixiユーザーの多くは、(『リアル』と対立した)『ネット』に属するmixiではなく、『リアルの延長』としてのmixiみたいに、リアルと直結してmixi(Web)を捉えている節がある。*2

さっきの「携帯メール・改」としての「改」の部分は、

  • あまり会えないリアル友人との交流
  • リアル友人になり得る人との新しい出会いの機会

であり、例えば「大学の友人の中学時代のクラスメート」あたりとか、「自分と趣味が似ていて近くに住んでる人」とかだと普通に生活していると、ほとんど接点を持つことができないが、mixiであれば簡単に交流することができる。そんな部分がリアル世界の価値観から選択肢のひとつと見ても価値が出てくるから皆利用し始めた、という気がする。まあ後者はある程度のネット知識があればmixiでなくとも交流可能だが。


とりあえず、「mixi=携帯メール」と考えれば少しはmixiが楽しめるようになるのかもしれない。

*1:ちなみに二人の共通の友人

*2:この部分の話はかなり膨らむのでここで止めておく