義経さんへの返信

id:ch1248さんへの返答とブログとテキストサイトと私
>テキサイが「プロレス的議論」なのか、について
なるほど、最初からテキサイ側のやり方は大部分がただの中傷であった、と。これは自分の認識不足のようですね。事実、当時はその目立った部分(例のお二方の件も含む)しか認識していなかったかもしれません。(ナフ周辺に関しては一時期調べようとしたものの、ログは残っておらず、ヲチスレもDAT落ちといった状態だったので、どういう事件があったのか把握できませんでしたが……そういうことだったわけですね。情報ありがとうございます。)


>kiyaさんの件
どういう人か…というのは分かっておられた訳ですね。了解しました。
確かにtragedyさん、当時で言えば上智さんでしょうか、あの頃から見ている方であれば例のブクマコメントは不愉快に見えるかもしれません。(それだけ力を持った人をダシに使ってることになるわけですし)


>テキサイとブログの比較の件
これに関しては多少異論が。
ブロゴスフィア』は『テキストサイト』がただ単に規模が大きくなったものではない、と考えています。簡単に三つほど理由を述べると、
ひとつめに、ブロゴスフィアは『テキストサイト』の一部だけでなく『ニュースサイト』、『VNI』の一部も取り込んで今の状態になっている、という点。
ふたつめに、ブログを用いたネット上での発言は手軽であるため、母集団が十分に肥大化し、ネット上における『素人』といえども出版業界の『プロ』、職業ジャーナリストなども増えてきている、つまり『隅に置けない素人』が多く出てきている点。*1
みっつめに、母集団が肥大化したおかげで、ブロゴスフィアが2chに対抗し得るまでの力を持ち始めたこと。
この三つ目の要素が「祭り」という言葉を「炎上」に変えた意味合いもあるので、別エントリとして少し詳しく語ることにします。(多少論旨がズレますがご勘弁を)

*1:具体例:http://kusanone.exblog.jp/i9 ハイパーリンクで紹介されている方もプロの評論家。

ブロゴスフィアは2chを越えられるか

テキストサイト全盛期、ネット上で最も力を持った存在は2chでした。
手軽でおもしろく、暴走することは多少あるけれども、やはりある程度のセーブがされていました。HTMLの扱えないネット好きも集まっていたからです。そして、「祭り」という武器を使い、ネット上で唯一恒常的にリアルへと対抗することができる存在として、絶大な信頼が置かれていました。

しかし、ある日、「ブログ」というツールが台頭しHTMLが使えない人たちも発言ができるようになりました。しっかりとした議論を行いたい人は、やはり完全な匿名な場ではうまく議論が行えません。そのためある程度の考えを持った人達は、みんなブログへと移ってしまいました。
するとどうしたことでしょう。2chは今までセーブされてきたようなケースにまで「祭り」を適用するようになり始めたではありませんか。*1 *2
「祭り」はみんなで楽しく断罪するものでした。しかし、今のは道理が通ってない分楽しめないし、「祭り」というよりも歯止めが効いてない分、何かの自然災害のようでした。いわゆる「炎上」です……。

ブロゴスフィアというアンチ2ch

そして気に入らないことがあれば火をつけて回るチャネラーに対して、ブロガー達は違和感を持つようになってきた、というのが今の状態でしょうか。
まとめると、テキストサイト時代は2chがほぼ絶対的な力を持っていたのに対して、現在では2ch、ブロゴスフィア、さらにmixiを加えた三勢力が存在しています。*3 もし2chサイドが理不尽な理由にてブロゴスフィアを攻撃すれば、周りのブログから一斉に批難を浴び、ソーシャルブックマークにて晒し上げが行われます。(ソーシャルブックマークの第二2ch化)
もっとも、2chそのものの人口も増加しており、各板における主張が分裂してきているのも事実です
2chやテキストサイトネットそのものへ向かう姿勢を取っていることが大多数(内向的)でしたが、ブロゴスフィア比較的リアルそのものへ向かう意見が多い(外交的)。これはブロゴスフィアが2chとは別の形で力を持つことを意味しているように思える。おそらく、2chは現実社会を否定することで力を得てきたけれど、ブロゴスフィアは現実社会を肯定することで力を得るはずだ。

この二つが共生していく形を取るのか、それとも2ch側が衰退するのか、非常に興味深い部分だと自分は思う。

*1:例1:VIP系まとめブログ炎上事件

*2:例2:半熟たまごクレーム事件

*3:もっともmixiの場合には人口はピカイチであるものの、特に「何かをやろう」という意思は感じられません。