宴 in 神奈川の奥地 その2

浩二の家に着く。なかなかひっそりとした場所に建っており住環境が良さそうな一戸建てである。
中に入るとそこには…
ガチョウがいた。
「ぐわぁぁぁあ!!ぐわわぁぁぁぁーーー!!」と叫んでこちらを威嚇し、羽を戦闘機のように斜め65度くらいに立ててこちらに向かってくる。(あとで聞いたのだがこれは元々の畸形らしい)名前は「さくら」と言うらしいが名前通りの清楚さは感じられず、興奮して首を振り回しながら口から何かを吐き戻している。ペレット*1か何かだろうか?Eが笑顔でおびえ始める。コンタクトを取ってみようと近づいて手を出してみるが、けたたましい泣き声をあげながら吐瀉物のついたくちばしでつっつかれる。なんてアグレッシブな客人歓迎だろう。(あとで手は洗いました)
個性的なさくらに好感を持ちつつ、受験時代に浩二が勉強部屋に用いていた離れで飲み会をやることに。
浩二の卒業アルバムを見て爆笑したり、(中学時代の浩二は喩えて言うなら、「漫画「バトルロワイヤル」で真っ先に殺されそうな純朴少年」という風貌だったのが笑いの原因。他にも個性的なメンツがいっぱいだった。) 浩二のオーストラリア留学話などで盛り上がった。
その後、梅酒の原液を飲みすぎたせいで潰れるはめに。合宿中にウォッカの原液をちびりちびり飲んでも大丈夫だったのをいいことに調子に乗ったのが運の尽きだった。「酒は度数よりも量で酔う」ということを実感する。

  • 次の日

誰かの携帯が夜中に鳴り出すため、睡眠不足な状態で夜明けを迎える。二日酔いは免れたらしい。
浩二の両親から、たらふく朝食をごちそうになる。朝食後には最寄り駅まで送ってもらうことに。浩二曰く「過保護」らしいが子供思いの良い親御さんだ。
電車内ではみんな死体になってました。
まあこんなもんか。

*1:鳥類は胃に溜まった毛などを球状にして定期的に吐き出す習性がある。その吐き出したものをペレットという。