増田や2chが重要な理由
今さっき気付いた。
いきなり結論を述べてしまうと、
意見だけ、論だけを純粋に抽出できるから。
「何を当たり前なことを」と思われるかもしれないが、次に述べる2点がすごく重要。
- 人間関係のしがらみが無い
- 書きたいから書く、のであってそれ以外の目的が無い
「人間関係のしがらみが無ければ」、言いたいことが言える。
半匿名ないし、実名であれば所属が地に着いている分、発言の責任を取らせることは可能だが、意見する場合には周りの人間への政治的配慮が必要となる。それで書く意欲減退、というケースもあったりするからややこしい。*1増田や2chはそれが無い。
「書きたいから書く」という部分は「何かのために書く」とかそういう不純な理由が無い、ということ。
すごいベタな例で言うと、金のためとか異性のためとかそういうのが無い。純粋に書きたいときに皆書いている。
学問的には非常に理想的な状態と言えば状態であって、もうちょい能力のある人間が議論に混ざったりすればすごいことになるんじゃないのかな、と思えてしまうような所がある。
逆を言えば、増田も2chもこの二つのメリットを活かすことが出来ない状態になれば、それはもう終了だということなんだろうな。
(「常連」みたいな可視化できる集団が出来たら終了みたいな)
これ、finalvent先生もよく言ってたのに何でわかんなかったんだろう。今になってようやく気付いたよ。
ブクマコメ返答
珍しくブクマコメ返答。
あるある。
crow_henmi web 2chの場合、文化集団としてのスレッドや制度言語に「書かされる」こともあるようなないような。
そういうのが無いサービスを新たに作るか、そういうものに流されない能力を持った人が書く、あるいは自発的に流されつつ新しい論を生み出せるような人が書き込むと良いのかも。
サービス自体が”権威”を持ってしまうと、メリットがうまく働きにくくなるんでしょうね。サービスそのものに権威があるからこそ説得力があるし、印象操作も蔓延る。それをちゃんと見抜く能力を持ってれば問題無いんだけどなあ……。
Agguy0c 2ch, 増田, 議論と対話 読み手側のメリットとして同感。書き手のメリットとしてはローリスクでの(罵倒や中傷は論外としても)印象操作やプロパガンダの場には成っている気はする。/「嘘を嘘と見抜けなければ(中略)難しい」
そもそもこういう話になったとき、「読む側」として
「嘘に騙されないようにしないといけないよなあ……。」
とか
「たぶん、俺は大丈夫。」
って言う人は結構いるんだけど、
「文章そのものに慣れてるし、確実に見抜けるから大丈夫。」(そういう能力を持っている保証がある)
とか
「騙されててもそれを自分で有効利用できるから別に騙されててもかまわない」
って言える人は少ないからなあ……。
増田や2chを本当に活用できるのはそういう能力を持った人間だろうな。
*1:確かに半匿名・実名で政治的配慮無しで発言することは可能だが、それが出来る人間と出来ない人間がいるし、実際それが出来ない人間の方が多い。それをやって「デリカシーが無い」というレッテルが貼られるケースもあり、レッテルによる理解の妨害が出てくるケースもある。