酒の席でのコミュから見た非コミュ

酔っ払いながらもバシバシ書いてみる。
http://anond.hatelabo.jp/20070415052118


いくら誘ったって飲み会にも来ない人は、そもそも普通の人じゃないんですよ。普通じゃない人です。
この文章がえらく反感を買ってて、改変コピペとかも出回ってますが、自分の感覚から言うと事実だよな、しょうがないよなとか思うわけです。ここのところの感覚が皆と随分違うようなので、ちょっと書いてみたい。
(こういう意見もあるんだな、という解釈をしていただくと嬉しいです)

体育会系コミュの憂鬱

自分自身「文化系っぽい」とかよく言われる人間*1ですが、大学時代の大半を体育会系の部活に費やした人間でして、先輩後輩関係やら飲みの席での振舞いを叩き込まれたんですよ。そんな中で育てば「飲みに行くのは当然。先輩からの誘いを断るのは論外」ってのが基本になります。この時点で「ああ嫌だ嫌だ。これだから体育会系は……。」と考えてるディスプレイの前のあなた、体育会系には体育会系の苦労があったりします。


体育会系コミュ側から見れば、飲み会の席っていうのは先輩後輩関係の呪縛がやわらぐ魔法の場と見ることができます。上下関係にあたる人物との親交を深める場。多少失礼なことやってしまったとしても許してくれますし。
だから、


これに参加しないなんてまずあり得ません。飲み会は業務の範囲内にあるのです。限りなく業務外に近い業務であるのです。
飲み会を通じて、職場での相互の円滑な関係を構築し維持することが出来るのです。まさに潤滑油と言えましょう。
ってことになる。
でも、その場をある程度盛り上げるやり方とか、自分から話題振るとか、場の雰囲気を壊さないような配慮が必要だったりする。”潤滑油”が汚れてるのは好ましくないから配慮する。孤立感感じてる場合でも雰囲気壊さないために気使ったりしてましたね。*2
「魔法の場」とは言いつつも、やはりそこには別種の苦労があるわけです。

コミュから見た非コミュ

で、そうやってコミュとしての教育受けて、実践して、努力して、怒られて、「どうやったら年代の離れてる先輩にうまく話題を振れるか」って頭抱えてきたような体育会系コミュが、




「いや、俺そういうの苦手だし。飲み会とか勝手にやってよ。」




って言ってる非コミュを見たら、どう思うか?




「お前、ふざけんじゃねえ!!」って思うんですよ。いや、マジな話。




なんというか、飲み会ってのは色んな苦労はあるものの、「一定数の苦労を積めばそれまで」みたいな部分はあって、あとは無茶しない限り楽しめるようになる部分がある。*3その段階になれば十分なアドバンテージになるわけです。で、誘う側(先輩・上司)もそれを解ってて、ある程度の粗相みたいなもんは理解してやって誘うわけです。体育会系コミュにとっては「おお、こりゃチャンスだ!!」と思って尻尾振って付いて行くわけですが、非コミュは苦痛だから「行きません」って言う。そしたら体育会系コミュ側としては「なんで来ないんだろう? せっかく誘ってくれてるのに……。」と思うか、「お前ふざk(略)」と思うかのどっちかかなあ、と思うのです。


このあたりはともむんさんとこの「ワナビー・コミュマスター」に近いものがあるのだけど、”「誰とでも仲良くなっちゃう自分」という理想像”という概念の有無を問わないところが違いかな。天才タイプのコミュじゃなくて、秀才タイプのコミュだと激昂しがちになる。*4


ふくとみーさんのコミュ強者にならねばならぬ、という人たちが最も近いかなあ……。

まとまってないけどまとめ

はてな匿名ダイアリーでの飲み会礼賛記事は各所で非難されまくってるのですが、現時点での身近なリアル友人・知人だと8割ぐらいこの考え方に賛同しそうなんですよ。つうか、賛同というより「え?常識じゃなかったの?」レベルの話というか。
たぶん、そういう体育会系コミュ要素を持った人間だと、そんなに文章書くのが好きじゃなかったり、ネットをあまり使ってなかったりするから、Web上じゃ目立たないだろうなと思います。(リアルでのコミュニティだと自分が最もネットに詳しそうだし)




たぶん飲み会があまり好きじゃない方にとっては、この記事そのものが「お前ふざけんじゃねえよ!!!」だと思います。それは解ってます。
ただ、こういう意見も未だにあるんだよ、ということで理解していただき、現実生活にも役立てていただければ幸いに思います。

*1:はてなで論考書いてる時点でそんな感じだけど

*2:かなり先輩の立場になってから嫌になったけど

*3:下戸は除く

*4:俺がたぶんこの秀才タイプだと思うので性質が悪い