地方にあるのにやたら高層ホテル
いつの間にか遠い所まで来ていて、自分達が来た駅とかはあるものの、林とか沢とかがそこそこあるような地方まで来ており、車とかはあるのかどうかわからないが、何故かみんな歩いていて、たまに手に入る人力車(自転車と直結)を重宝していた。
で、宿泊先の高級ホテルまで部活の同期と何故か一緒に来ており、それは東京の真ん中に建ってそうな高層ホテルでいかにもなカーテンがかかっており床の絨毯も高そうな感じだ。部屋の一部とか自分の足元から自分の頭のてっぺんを抜いた形での全面強化ガラス張りになった見晴らしの良い場所になっていた。同期の1人が「へー、すげえ部屋だなー。」と言っていた。
そして、大勢でこの部屋を借りたのも何か目的があるらしく、しかも敵組織か少なくとも味方でない組織と一時的に手を組んで目的を遂行しようとしている所らしかった。しかも、その組織からホテルの宿泊費などの金銭面を支援してもらっており、俺が交渉しなければならなかった。少しでも気を抜くと安くはたかれる上に、下手するとホテルから追い出されるため、かなり頑張って交渉していた。(普段もらっていた金は月23万円だった。)
だが、その頑張りもむなしく、俺は交渉に失敗してそこのホテルから追い出される羽目になった。追い出される日に、全面強化ガラス張りの所から外を見ていたのだが、外から見てL字型になっており隣の部屋が見えるような構造になっているため、カーテンも空いていたから「ん?」と思って隣の部屋を覗こうとしたところ、カーテンを思い切り閉められた。
……と思った瞬間、何故かカーテンは空いていた。周りには部活の同期がいて「へー、すげえ部屋だなー。」と言っている。
面食らったがどうも時間が戻ったらしく(かなり明晰な夢、かもしれない)、今後の記憶をちゃんと持っているのは俺だけみたいだ。もうこの後の交渉で失敗することはないだろう。
そして交渉の日々が始まり、数日したところで目が覚めた。